中は ガランとしていた。
壁にそって 上に らせん階段が続く
ところどころにある窓から 風が入り ヒーとも オーともつかない音をたてる。
これが 女の悲鳴の正体だろう
「フン」 博士は鼻をならした
「うわさなんて こんなもんじゃ」
博士は らせん階段を上がって行った
手すりも 階段も もろく
慎重に 1歩 1歩 上がって行った


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