博士がいうには その塔は ある男のものだという
R・J といった
それで R・Jの事を ずっと調べていったら その男は100年も前に死んでいた。
行き倒れだった という。
男が発見された時 身元がわかるものは 服に縫い付けられていた R・J という文字だけであった。
どこからか 流れてきて この台地で死んだ。
ここは“空虚の台地”と呼ばれていた。
なぜ 塔までもっている男が こんな何もない場所で死んだのか。
博士は この男の生涯を逆にたどれば どこかで “月の塔”にたどりつけると 考えた。
わかっているのは 海を渡って来たのだろう ということだけ。 その海とは“冷酷の海”といわれていて 波さえ凍る 冷たくて 静寂の海であった。


戻る すすむ

絵本目次
トップ