博士は ソリ付きの舟を1そう借りて その海を渡る事にした
刃物のように 凍った波の間を走っていく。
何の音もしない。
ピンと張りつめた空気の中 ソリはどんどんスピードをあげていく。
体の芯から 凍ってしまいそうだ。 なのに 心が沸き立ってくるのが わかる。
寒いのか? 興奮しているのか? 体がガタガタ震え出して来た。
見えない何かに 吸い込まれるようだった
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