「あ!!」博士は はっとした。
突然たくさんの 真っ赤なバラが 目に入った。
「“迷いの花園”だ!!」
博士は 伸び放題のイバラをどかしながら 花園に 踏み込んで行った。
花園には 無数の蝶が舞っている
むせるようなバラの香りと 色とりどりの蝶の舞いで 方向感覚を失う
何回も トゲで 体を傷つけた
まるで「入ってくるな」という 意志があるように・・・
遠くでかすかに 悲鳴が聞こえた。 女の悲鳴だ。
「あっちだな」
博士は 悲鳴のするほうへ 向かった。


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