海をわたりきると 森があった。
その森は 強風が吹き荒れ 大木をゆらし続ける。
絶えず吹き続ける風の音は 怒りの声だ。
木々はギシギシとこすれ合い よじり合い たがいに傷つけ合う。
    ののしる 歯ぎしりをする あざ笑う
たまらずに 博士は耳をふさいだ
この“怒りの森”には 動物も 鳥も 虫も 住む事はできない。


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